南芦屋浜でメッキが釣れてるらしい……と行ってみるも当然のように何も釣れず。 漫然とランガンしていたら日が沈んでしまったので、アジングに切り替えてやってみるも何も起こらず……。
「今日は海がダメだったね~」という言い訳を得るためくらいの気持ちで近くの釣り人に話しかけてみると「アジ釣れてますよ」の声。全く釣れる気がしないので仕掛けを聞いて自分でもやってみるもやはり全く釣れず。
最後に話しかけにきてくださったのでコレ好機と色々と話を聞かせてもらって、気づくと1時間くらいずっと話をしていた。めちゃくちゃ参考になったのでこのエントリーにまとめられるだけまとめておこうと思う。
基本情報
- 日時
- 2019/09/14(土) 15:30~20:30
- 釣り場
- 南芦屋浜北水道
- 潮
- 大潮
- 天候
- 晴れ時々曇り
- 水温
- 15:00時点で28.4℃
- 釣果
- 無し
この日は比較的澄んでいたように思う。
やったこと
- 事前の釣果情報で南芦屋浜でメッキやアジが釣れているとの情報を得たので、南芦屋浜をチョイス
- 沖堤防でタチウオという選択肢もあったけど、なんかメッキの方がレアな感じがするし沖堤防へアクセスする足も無かったのでまあいっかとなった
- デイはメッキ狙いでランガン、ナイトはアジング
- 最初の方に一度だけ5gのジグをチヌがチェイスして手前まできていたのが見えた。その後は見向きもされず。やっぱり特に投げはじめのときは本気でやらないとダメですね
- 釣り人に話しかけて色々と教えてもらえた。めっちゃ理屈っぽいおっちゃんだったけど自分も理屈っぽい方なのでとても参考になった。釣れたアジも見せてくれて、多分12cmくらいだったかなと思う
わかったこと
釣り場について
- たまに細いシルエットの魚が跳ねていたけど、何だったのか分からなかった
- 岸際にメッキらしき魚影が見えたんだけど、特に反応が得られなかった。あれはチヌの子供だったのかな~、チヌの子供もたくさん見えた。良いサイズのチヌもちらほら視認できた
- おっちゃんいわく、これからしばらく安定してアジは釣れるんじゃない?ということだった。アジングの練習にはちょうどいいのかも
- 先週くらいにもきて、そのときにもアジが普通に釣れたので大潮だしアジングいけるんじゃないかということで来ていたようだった
- そういえば、別のおじいちゃんはあるところにカゴを沈めていて、聞いてみると別の所で取ってきたカニ餌を活かしているらしかった。チヌを釣るのに使っているらしい。余ったらまた戻しているということで、(勝手に専有?して良いんかとか思わなくもないが)合理的だなと思った
ポイントについて
- 釣れていたおっちゃんは以下のような条件でポイントを選んでいたっぽい
- 海からの潮当たりが良いと回遊も期待できるし酸素量も多くなるので活性が高くなると考えられる
- プランクトンが集まるための光量もあった方が良い
- 軽量ジグヘッドを投げるので追い風になる場所(秋になると北風が多いらしいですね)
- 逆に向かい風の方がベイトが岸に流されてきて良いみたいな話も聞くけどどうなんだろうなー、まあどちらかというと単純に軽量ジグヘッドが投げられないという話だと思われる
- ベランダの方はタチウオが入ってきているので、タチウオから逃げてくるような場所
ルアーの選び方について
- 釣れていたおっちゃん
- ジグヘッドは0.6gを使っていると言っていた。既製品ならアジメバアーミーがおすすめとのこと。本当は0.8gくらいが投げやすさと吸い込みのバランスが良いらしいけど、アジメバアーミーは0.6gまでしかないので0.6gということらしい(1gまで行くと豆アジは吸い込めないし、フックサイズも大きすぎるとのこと)。アジメバアーミーじゃなくても、がまかつの渓流針にガン玉を打って自作すると良いとのこと。豆アジ釣りにおいてはとにかく針の鋭さも重視しているようだった
- 僕はカルディバの豆アジ弾丸を使っていたけど、それでも良いんじゃない?とのことだった
- おっちゃんはあとはTictのアジスタもいいんじゃないって感じだった。基本的にはショートシャンク、オープンゲイブ、フックサイズが十分に小さく鋭いことを重視しているようだった
- ワームはアジマストをおすすめしていた。話を総合すると、おそらくアジマストの1.6インチをさらにカットして使っていたっぽい。タックルボックスにあったカラーで覚えてるのはこれだったかな [asin:B06XFXHMW1:detail]
- ジグヘッドは0.6gを使っていると言っていた。既製品ならアジメバアーミーがおすすめとのこと。本当は0.8gくらいが投げやすさと吸い込みのバランスが良いらしいけど、アジメバアーミーは0.6gまでしかないので0.6gということらしい(1gまで行くと豆アジは吸い込めないし、フックサイズも大きすぎるとのこと)。アジメバアーミーじゃなくても、がまかつの渓流針にガン玉を打って自作すると良いとのこと。豆アジ釣りにおいてはとにかく針の鋭さも重視しているようだった
- 自分
- 以前に拾ったこのジグ、なんとなく形状的にそうだろうと思ってたけど、やっぱりただ巻きでもブリブリウォブリングして動くなーと思った(チヌのチェイスがあったのもこのジグ) [asin:B076H2GF7M:detail]
- メッキも釣れなかったけど、でもとある動画(釣り場バレになるので貼って良いのかよく分からず)を見るとほぼ同じような条件でメッキ釣れてるっぽいので、ルアーチョイスに難ありだったのかもなー。結構セレクティブな状況っぽいし、ちゃんと買っていかないとダメなのかも
- メッキ回遊してるのかなりレアな認識なので、そのために買い足すのもちょっと違うかな……まあまた機会があれば今度は小型のミノーを投げてみよう
ルアーアクションについて
- おっちゃんいわく、沈めたりシャクったりという感覚ではなく、ラインのテンションコントロールをするくらいの感覚でやると良いらしい。本当に少しだけ手首を2回ほどチョンチョンと上げてジグヘッドの重さを確認したらまた戻して、ということを繰り返す感じ。実際はそれくらいの感覚でもまあまあジグヘッドは動いているのでレンジキープもできているし、豆アジの食べているプランクトンや小魚を考えるとこれくらいでいいし、激しく動かしてしまうと魚が見失ってしまうので良くない、というような話だった(なので豆アジに限らずタチウオとかでもワインドはやらなくていいんじゃない?という感じだった)
- 基本的にナイトゲームの豆アジは表層に浮いてるプランクトンを意識しているので表層中心で良かろうという感じだった
- これは北水道の手前がかなり浅いという事情とも関係しているかもなので、他の釣り場でもそうなのかはあまり自信が無い
- 下から魚が見上げる状況においては、つまりイカなどを除いた多くの釣り物においては、フォール姿勢が斜めだとあまり興味を持たれず水平であることが重要ということを言っていた。なのでちゃんと水平にフォールしているかを確認すると良さそうだった。このあたりはジグヘッドの重さとワームの特性によって変わってくるので調整が必要そうだった
- フッキングも必要ない。すぐに吐き出すからそれの反応するのは人間業じゃない。鋭い針を使って口の中にひっかけて、そのまま巻いているうちに深く刺さっていくイメージということだった
その他タックルについて
- とにかく自分のロッドにダメ出しをされた。そのロッドじゃ太すぎてアタリ分からないですよ、と。おっちゃんのロッドはこれで、騙されたと思って買ってみてということだった
- 現実的な価格設定で、極限まで柔らかくて(アクションがXXULでソリッドティップ)、最先端のテクノロジーが詰め込まれているのがこれ、みたいな感じだった。トラウトロッドなのでちゃんと水洗いとかしないといけないみたいだけど、そのままトラウトにも使えるし良さそうだなあ……(1~3月あたりはエリアトラウトくらいしかやることが思いついてない)
- オールSiCのKガイドで1万円ってかなり安い気がする。トラウトロッドのことあんましらんけど、ソルトロッドが高いのかなあ
- ラインもPEじゃなくてこれも騙されたと思って一度エステル1.5lbくらいのを試してみてくれということだった。やっぱり感度が違うらしい。おっちゃんが使っているのは安いのでこれらしい
- 1lbだとよく飛ぶけどさすがに強度が低すぎる、2lbだと強度はあるけど飛距離が落ちる、ということでそれくらいの強度に落ち着いたらしい
- リールもサハラ500番を使っているということだった。軽さと巻取り量の少なさが目的だったかな。豆アジングではワームを長く見せるために巻取りは少ないほうがやりやすいということだった。あとはスプール径が小さいのでラインの放出も良いと言っていた気がする
- でも今冷静に考えると放出性能は一般的に径の大きなスプールの方が良いとされていた気がするので僕の聞き間違えだったかも
- おっちゃんはフロートとかも要らないでしょメーカーの商売根性でしょって感じだった
- サバとかならともかく、豆アジとかも青物は岸までよく見ながら追いついめて食うので、そんなに飛ばす必要無いという感じだった
- 仮に飛距離が必要でも、ガン玉噛ませれば(スプリットショットリグ組めば)良いじゃん?という感じだった
- 最初0.6gのジグ単でやっていると聞いたときはさぞかし高級なタックルでやってるんだろうなあと思ったけど、よくよく話を聞いてみると自分と似たような金銭感覚でやってそうでかなり参考になった
- 事前に以下の記事を読んで自分が釣りに行ってるあたりのアジングの特殊性については遅まきながら把握していたんですが、おっちゃんのタックルセッティングはそのあたりとも整合性が取れていて納得感があった
- つい本当に最近まで自分の釣行範囲のアジングの特殊性を知らなかったので無分別に一般的なアジングのノウハウを仕入れていたけど、そもそも神明間は世界が違うので考え方も違うということが分かってきた www.kobeakashi.net
その他個人的なことについて
- おっちゃんは結局豆アジを5尾ほど釣ったらしい。多分1時間半くらいの釣果なのかな(ちなみにシーバスは2回ほど食ってきたとのこと)
- 結局、釣れてないのは自分のせいだということがよく分かった!!(おっちゃんの言を借りると、タックルのせい)
- バイトがあれば鬼爪を実は買っていたのでそれで拾うこともできるかなと思ってたけど、そもそもバイト自体を感じることができなかった
- おっちゃんはサイズがよくなってくる11月ごろでも豆アジタックルを使っているらしい、理由は楽しいから
- おっちゃんめちゃくちゃ身軽にやってたけど僕もそうしたいなー。魚を持ち帰ろうとか考え始めると一気に荷物が増えるんだけど、なんとかできないかなー
- おっちゃんと話していて京都なら僕なら渓流行きますねって言われてまあそうですよねと思った。渓流、電車でアクセス悪いのと1年にどれだけ行くかいまいちわからないけど遊漁料が必要なのがハードルなんだよなー。ルールも色々とありそうだけど良く分かってない
- 満月がたまに雲の切れ目から見えて、中秋の名月とか言うけど綺麗だった
- 釣り場についたときは日々のストレスの蓄積を感じていたけど、少しずつどうでも良くなってきた。釣れても釣れなくても、ストレス解消にはやはり釣りに行くしか無い
- とにかく自分の一番の問題は海が遠くて釣りに行ける回数は少ないのに師匠筋の人間がいなくて試行錯誤をする必要があっても改善のサイクルが圧倒的に遅い上に非効率なことなので、こうしておっちゃんに色々と教えてもらえるのはめっちゃ助かった
- おっちゃんの話を聞いていて他の釣り方とは相容れない部分なども感じ、結局釣りに正解は無いけどスタイルは色々とあるなーと思った。今の自分にはスタイルが確立されてない(そりゃそうでしょという感じだが)。自分に合うスタイルを模索していくのが今の自分の釣りなのかなーと思った
- 自分は電車釣行するので4ピースロッドが理想的なんだけど、欲しいスペックで現実的な価格で4ピースというのはほとんど存在しないので、やはり諦めて2ピースロッドをいかに運用していくのか考えていった方が良い気がしてきた
つぎにやること
- 「合わせない釣り」でYouTubeを検索すると良いとのことだったので検索してみる→検索してみたけどよく分からなかった!どの動画を見せたかったのだろう……釣り場でそこまで確認しておけばよかった
- 豆アジングと将来的なエリアトラウトのために新しくタックルを買うことを前向きに検討。優先度はコスパ考えるとライン>ロッド>>その他くらいの感じかな
- 15~20cmくらいの小アジングは楽しかったけど、さすがに豆アジングやって楽しいのか??という疑問はありつつも、まあアジング自体に対する印象も最初はそうだったので、やったら楽しいんだと思う。エリアトラウトにも転用できると考えると結構敷居は下がる
- ライトゲーム中心でやっていってみようという前提に立つと、やはりライトゲームといえば王道はアジング、メバリングなわけで、この地域のアジングが豆アジングならそれを捨てる理由はあまり無いなあと
- トラウトロッドは手持ちのメバリングロッドで代用できるのでは……?という気はするのだけど、そこはおっちゃんいわくやっぱり違うらしいので、おっちゃんを信じるかどうかの問題……
- →買いました
おっちゃんにオススメされた1万円くらいの釣り竿を買おうか悩んでいたけど、同僚がデーティングアプリにおける己の可能性を試すためにパーマ代11000円支払っている様子を見て、俺も釣り場における己の可能性を試してみようという気分になってきた
— メキシコの漁師 (@shimobayashi) 2019年9月15日
- ジグ単アジングしかしないとか色々と割り切って道具をガンガン減らせないか考えてみる。ロッドとバッグ1つにまとめられるくらいが理想。手持ちのバッグ類を考えると、先ずは小さめのソフトクーラーボックスにまとめられないか考えてみようかな
- 京都から電車で行ける渓流もあるっぽいので、次の禁漁期間終わったら一度年パス買ってみるか……?その前に色々と調べないといけないか